債務負担で33.5億円 柳の目に災害住宅100戸 工区分け民間買取(東松島市6月補正)

[2016/6/4 宮城版]
 東松島市は、一般会計6月補正予算案の債務負担行為で、柳の目西地区の災害公営住宅整備事業に、28~30年度で限度額33億5000万円を設定した。民間買取方式での整備を想定しており、7~8月に建設事業者を募集する予定。地元工務店も参加できるよう、2~3工区に分けて募集する考え。

 新たに建てる災害公営住宅は、戸建て住宅で、一部が2戸1住宅となる。構造は木造か軽量鉄骨造。建設場所は、石巻運転免許センターの近隣で、現地は田んぼとなっている。今後に農地転用や開発行為が必要となるため、本年度末ごろの造成着工を見込む。

 工事は民間事業者の参入を促すため、地元工務店組合の活用、もしくはJVで大手業者と組ませることなどを検討している。事業費は復興交付金を活用する。完成した住宅を市が民間事業者から買い取る段階で、復興庁に交付申請する。入居開始は31年3月を予定する。

鳴瀬桜華小に 造成の設計費

 同市の一般会計6月補正予算案は、34億1188万円を追加し、総額を536億0500万円とする。復興交付金事業基金に16億4459万円を積み立てたほか、鳴瀬桜華小学校の造成設計業務委託費に、28~29年度で1億2244万円の債務負担を設定した。

 同校は34年度までをめどに、鳴瀬庁舎北東部の旧小野共有山に移転新築する方針だ。6月補正予算案には、新学校の基本計画策定業務委託費として、宮野森小学校のICT環境整備業務委託費と合わせ3020万円を計上した。

 このほかに計上した主な事業費は、避難道路の整備工事費に4億5000万円、野蒜保育所の災害復旧新築工事費に1億3051万円、沿岸津波監視システムの高度化整備工事費に9504万円、小野市民センターの駐車場改修工事費と鹿妻地区センターの改修工事費に計9510万円など。

 避難道路の整備工事費は、東名新東名線と台前亀岡線の整備が対象。橋りょう下部工と県道交差点の一帯施工に必要な工事費を増額した。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.