道路整備へ調査プロポ 石巻河南道 31日まで受付(仙台河川国道)

[2016/5/25 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は24日、石巻地区道路調査検討業務の簡易公募型プロポーザルを公告した。業務では、石巻市内で交通状況などを調査し、石巻河南道路の具体的な道路整備計画と計画段階評価を検討する。プロポは31日まで参加表明書、6月23日まで技術提案書を受け付ける。石巻河南道路は、石巻市と山形県酒田市を結ぶ東北横断ルートの一部として、地元などから早期整備の要望が出されている注目路線だ。

 今回の業務では、石巻市内の国道108号を対象に、道路交通や地域の解決すべき課題を洗い出すとともに、道路の必要性と方針を整理し、具体的な道路計画を検討する。併せて、その検討に必要となる道路予備修正設計をまとめる。

 具体的な業務範囲は、三陸沿岸道路の石巻女川インターチェンジ付近から、山形方面に向かう108号の延長10km。この区間の現道改良、もしくはバイパス化などを検討し、複数のルート案を抽出する。

 業務内容を見ると▽課題等に関する意見聴取と結果のとりまとめ▽道路整備計画の比較評価資料作成▽社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会の資料作成▽道路予備修正設計──となっている。履行期間は29年2月28日まで。

 技術提案を求める評価テーマは[1]地域の課題や道路整備に対するニーズを客観的にとりまとめる際の着眼点[2]当該地域における道路交通上の課題や地域の課題に対応した道路整備計画を検討し、理解しやすい資料とする際の着眼点──となっている。

 プロポの参加資格は、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けている単体企業、または設計JV。18年度以降に道路網・道路計画に関する業務を元請けで完成させた実績などが必要となる。

 今回の業務で選ぶ複数のルート案は、地元住民などに示した上で、最終的には同委員会での評価を経て、新規事業化につなげる。石巻市から山形県新庄市までを結ぶ石巻新庄道路は、地域高規格道路の候補路線となっており、早期事業化が待たれている。新庄市から酒田市までは、すでに国道47号の改良工事が一部で着工している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.