第15回復興交付金 申請額が過去最少に 52事業167億円を要求(県と10市町)

[2016/5/21 宮城版]
 県は19日に締め切られた復興交付金事業計画(第15回申請)について、各市町の申請状況をまとめた。今回申請したのは県と沿岸部の10市町。28年度の実施事業分として、計52事業に事業費ベースで167億7393万円(交付金ベース138億8834万円)を復興庁に申請した。震災から5年を経て、これまでで最も少ない申請額となった(別表参照)。

 県のまとめによると、申請した市町は▽石巻市▽塩竈市▽気仙沼市▽名取市▽東松島市▽亘理町▽山元町▽松島町▽女川町▽南三陸町──の沿岸10市町。石巻市と女川町は県と共同で事業計画を提出した。

 申請額の上位は[1]気仙沼市68億9475万円(交付金ベース59億0666万円)[2]石巻市27億0819万円(同21億3628万円)[3]名取市20億3084万円(同15億8141万円)[4]女川町18億3666万円(15億9207万円)[5]東松島市18億0354万円(同15億0722万円)──の順だった。

 申請した167億7393万円の内訳は、基幹事業が49事業に167億1468万円(同138億4094万円)を要求。効果促進事業は3事業に5925万円(同4740万円)を要求した。

 このうち、県が所管するのは基幹事業の3事業分。石巻市、女川町での事業に16億1460万円(同12億5131万円)の配分を求めた。市町が所管する基幹事業は46事業で、申請額は151億0008万円(同125億8962万円)。効果促進事業は3事業で、申請額は5925万円(同4740万円)だった。

 主な事業計画の内容は、災害公営住宅整備事業が5市町分で約78億円(同69億円)。道路事業が県と4市町分で約56億円(同44億円)。防災集団移転促進事業が2市町分で約10億4000万円(同9億円)。津波復興拠点整備事業が3市分で約4億9000万円(同4億円)。水産業共同利用施設復興整備事業が2市町分で約4億6000万円(同3億円)となった。

※第15回復興交付金申請 市町別の申請額(28年度分)

市町名 申請額 事業数
石巻市 27億0,819万7,000円 17件
塩竈市 6億0,283万7,000円 3件
気仙沼市 68億9,475万9,000円 13件
名取市 20億3,084万6,000円 5件
東松島市 18億0,354万2,000円 4件
亘理町 4億0,468万0,000円 1件
山元町 2,050万0,000円 2件
松島町 2億8,294万8,000円 1件
女川町 18億3,666万0,000円 3件
南三陸町 1億8,897万0,000円 3件
合計 167億7,393万9,000円 52件

※申請額は事業費ベース(県分含む)

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