大衡団地 3ha開発検討 B地区として分譲 国際開発コンで設計(土地開発公社)

[2016/5/18 宮城版]
 県土地開発公社は保有する黒川郡大衡村内の土地約3haについて、工業用地として分譲することを検討している。既存の大衡工業団地(黒川郡大衡村大衡字尾西)より北側に1.3kmほど離れた土地で、そこを大衡工業団地のB地区として開発する考え。このほど、基本設計業務を国際開発コンサルタンツ(仙台支社、仙台市青葉区)に委託した。今後、分譲可能な面積や企業誘致の可能性を見極め、本格的な事業推進を検討する。

 大衡村内には大衡工業団地のほか、仙台北部中核工業団地、第2仙台北部中核工業団地などがある。自動車関連産業を中心に企業立地が進んでおり、県の産業振興を担う一大拠点となっている。

 大衡工業団地は国道457号沿いの土地6.6haを開発した工業団地で、このうち5.5haを分譲している。東北自動車道・大衡インターチェンジまで約6kmと交通アクセスに恵まれており、すでにみやぎ生協ら3社が工場などを立地している。

 今回、土地開発公社が分譲を検討しているのは、既存団地から国道457号を1.3kmほど北進する土地。現況は原野となっており、敷地面積は3ha程度。開発によって2ha以上の用地を確保できる見込みだ。同公社はそこを同団地のB地区と位置づけ、工業用地として分譲する考え。大規模な工業団地とはならないものの、工場利用であれば2~3社程度の誘致は見込めそうだ。

 開発に向け、同公社は4月21日に「大衡工業団地(B地区)基本設計業務」の指名競争入札を開札した。9社が応札した結果、国際開発コンサルタンツが850万円で落札した。予定価格は957万6000円で、落札率は88.8%だった。同社には敷地3haの造成設計などを委託する。履行期間は29年3月17日まで。

 同公社は基本設計を進めるとともに、今後は同地の開発が事業として成り立つかどうかの検討を進めていく。収支の見込みがつく場合は、29年度以降に造成に関する詳細設計を委託する意向。その後、造成工事に着手する。

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