東松島に雨水ポンプ場 野蒜2カ所が飛島建設 渋抜は冨士工と随契(JS)
[2016/5/11 宮城版]
日本下水道事業団(JS)は、「東松島市流域関連公共下水道野蒜第一雨水ポンプ場ほか1施設復興建設工事」を飛島建設(本社・神奈川県川崎市)と税抜14億4000万円、「東松島市流域関連公共下水道渋抜雨水ポンプ場復興建設工事」を冨士工(本社・東京都品川区)と税抜12億8780万円で随意契約した。両工事とも一度は一般競争入札を公告したが、不調に終わっていた。両社とは先月26日に見積もり合わせし、2日付で契約を結んだ。工期はともに29年10月31日まで。それぞれのポンプ設備工事は別途、JSが年度内に発注する予定だ。29年度末の供用開始を目指す。
野蒜の復興建設工事は、同市東名地区に排水能力が毎秒2.327立方mの野蒜第1雨水ポンプ場と、3.315立方mの野蒜第2雨水ポンプ場を設ける。第2ポンプ場の建屋はRC造延べ700平方mの規模。流入渠や吐出水槽、放流渠、ポンプ棟の設置と場内整備を行う。予定価格は14億5211万円。
渋抜の復興建設工事は、同市大曲字堰北地区に排水能力が毎秒5.719立方mの渋抜雨水ポンプ場を整備する。建屋はRC造延べ1904平方mの規模。流入渠、吐出水槽、放流渠、ポンプ棟、オイルタンクの設置と、場内整備を一括施工する。予定価格は13億3126万円。
ポンプ設備は、野蒜第1が口径600mmを3台、野蒜第2が口径600mmを4台、渋抜が口径1200mmを2台と口径400mmを1台据え付ける。各ポンプ場の実施設計業務は日水コン(本社・東京都新宿区)が担当した。
同市では、野蒜第3雨水ポンプ場の建設も予定しており、日水コンで設計をまとめている段階。建設地は野蒜亀岡地区で、旧野蒜小の南側。計画排水量は毎秒約4立方mを見込む。今後にJSが建設工事やポンプ設備工事を発注する。完成は30年度ごろを計画している。